支持筋はバランスの良い拮抗的な作用で喉頭を支えています。支持筋をはたらかせることで、声色、音域、共鳴に著しい効果がもたらされます。最高の状態で喉頭を機能させられるかどうか、「開いたノド」で歌うことができるかどうかは、喉頭の支持筋の拮抗的なはたらきに大きく左右されます。イラストで知る発声ビジュアルガイド 第3章外喉頭筋 歌唱時の支持筋のはたらき P54
この本を買ったのは3年前。読んでも意味がわからず、そのまま放置していました。わからないと放置してしまう私ですが、わからないまま何かをやってしまうことがないから、それがかえっていいのかもしれません。
今読むと、「そういうことか」と、身体でわかりかけてきたことと、本に書いてあることがつながって、本当の理解になるのがわかります。こういう身体を使うことは、頭で理解しただけでは本当に理解したことになりません。その身体での理解をサポートするのが、アレクサンダー・テクニークです。
喉頭は舌骨と一緒にぶら下がっていて、胸骨とつながっている筋肉を通して下へ向かい、後頭部あたりにある頭蓋の側頭骨とつながっている筋肉を通して上へ向かい、肩甲骨とつながっている筋肉を通して下へ向かい、他にも関わっているところはあるのですがいろいろ複雑なのでそれは省略したとしても、上へ向かう挙上筋と下へ向かう下制筋が拮抗することで成り立っているということです。
喉頭の中に声帯があります。喉頭が上へ向かう働きをする挙上筋と、下へ向かう働きをする下制筋が拮抗し、バランスをとることで、声帯が振動するのを支えているのです。
この挙上筋と下制筋が拮抗していると、首が自然と長くなります。首が長くならないで短いままだと、挙上筋と下制筋は働いていなくて、喉頭は、その間でだらんとしているか、カチコチに固定されているかではないかと思います。なので、挙上筋も下制筋も、力で持って伸ばすのではなく、自由で、他の組織の邪魔をすることなく、長くなるのです。声を健康的に出すことを学べば、首は自然と長くなり、頭と首と背中の関係が良くなることで、心身ともに良くなるというわけです。
歌唱は、対抗する原則のぶつかりあいから生まれ、そのぶつかりあいの緊張によって安定感がもたらされるものなのだ。(Giovanni B. Lamperti Vocal Wisdom: Maxims Transcribed and Edited by William Eart Brown [New York: Taplinger Publishing Co.Inc., 1931], 29.)
音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門 第1部アレクサンダー・テクニークの基本原則 第1章自己の使い方 リラクゼーションと緊張 p20
ここで言われていることが全てわかったわけではありませんが、その一部を理解した気がします。
<本文中に関連するリンク>
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拮抗することに関する記事
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