9月から毎週日曜の午前に、アレクサンダー・テクニーク・カフェ、オープンします。知りたいこと、気になること、なんでも持ち込んでみてください。お待ちしています。
BLOGブログ
Something comes to mindあんなことやこんなこと

8

歌唱時の音色は二次的なもの

アレクサンダーテクニークとは

そうしてわかってきたことがもう一つ

鼻腔などの共鳴空間の響きは、発声に必要な筋肉の運動の結果として、二次的に表れてくるものだ。しかし、言うまでもなく第1の響きは、発声器官自体が歌うために音を生み出すことで表れる。ヴォイス・トレーナーはその第1の響きを聴きとることを学ばなければならない。(F.Husler & Rodd-Marling, Singing: The Physical Nature of the Vocal Organ. A Guide to the Unlocking of the Singing Voice[Kondon: Faber and Faber Ltd., 1965],72.)

音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門 第1部アレクサンダー・テクニークの基本原則 第1章自己の使い方 使い方と機能 P22

以前のブロク記事で、声帯が振動する前に、音高・音色・母音、をイメージした、と書きました。

そのときイメージしていた音色は、声帯が振動するために必要なことから生まれる、結果だというのです。ここでも罠にはまっていたのかと、愕然としました。声帯が振動する前に、音色、をイメージしていたのは、結果至上主義(end-gaining)だったのです。手段と結果が逆転しているものの一つだったとは。そうして、トレーナーが聴き取るべきは、声帯が振動するときに生じる、音のあかちゃんだということです。

声帯の振動を邪魔するものを特定しては、それをやめていく(抑制/インヒビション/inhibition)ことを繰り返していました。そのとき、声帯の振動を邪魔するものを排除すること、イコール、音色が良くなることをうっすらと感じていました。確かに、音色が変わるのは二次的なものなのです。  

「鼻腔などの共鳴空間の響きは、発声に必要な筋肉の運動の結果として、二次的に表れてくるもの」なのであれば、声帯を振動させる前にそれをイメージすることは、声帯を振動させるのに必要なこととして良いのではないか、と考えることと思います。私も、最初はそう思いました。でも、おそらく、多分ですけど、声帯を振動させる前にそれをすると、やりすぎてしまうことに気が付かないのだと思います。脚を上げるときに、「脚を上げる」と考えることと同じような気がします。

脚を上げるときに、脚と身体全体とがやりとりしながら必要最小限の力を使うのと同じで、声を出すときに、声帯と声帯周りの「発声に必要な筋肉」がやりとりしながら必要最小限の力を使う、ということです。


<本文中に関連するリンク>

抑制(inhibition/インヒビション)に関する記事

結果至上主義(end-gaining/エンドゲイニング)に関する記事

必要最小限の力に関する記事

masako

主婦であり串打ちの仕事もするアレクサンダー教師。 アレクサンダー・テクニークのレッスンを東京都目黒区にて楽しくわかりやすく、伝えていきます。 アレクサンダー・テクニークの理解につながるものはなんでもチャレンジ。ということで、現在は、歌(コーラス多め)、ダンス(soul&lock)、パントマイム(基礎)、をやっていますが、やりたいことが増えてきてます。合唱は高校のときから続けていますが、ピッチパイプを買ったのは最近です。これはハーモニカに似ていますが、吹き方によって音が下がってしまうので、ものすごく自分の使い方を試されます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

RELATEDたぶん、同じカテゴリーの記事だと思う

関連記事

PAGE TOP