アレクサンダー・テクニークを言葉で説明するのは極めて困難なことであり、その試みは、目の見えない人に色を説明しようとすることに例えられてきました
It is notoriously difficult to describe the Alexander Technique: to attempt to do so has been likened to trying to describe a colour to a blind man.
F.M.:The Life Of Frederick Mattias Alexander / Prologue Michael Bloch /London, December 2003
アレクサンダー・テクニークに関する情報が少ないと感じていました。本やwebサイトがあるにもかかわらずです。それは、おそらく、文字情報や言葉にしたとたんに、言葉が独り歩きして「アレクサンダー・テクニーク」の本質からズレていってしまうことを懸念した先輩たちが、慎重でいてくれたからだと思います。
歌やダンスを本で習得することができないのにも似ています。
「書物には注意しろ」とF.M.アレクサンダーは言う。
音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門 刊行に寄せて ix
サー・コリン・デイヴィス(1927-2013.英国の指揮者。
妻がアレクサンダー教師で、一家で彼女のレッスンを受けていた)
どんなに文章や言葉で説明しても誤解は生じるということだと思います。
ところが、学校を卒業してみると、「文章や言葉の解釈を間違えて誤解されている」というよりは(アレクサンダー・テクニークをいくらかかじったことのある人は、このパターンが多いのは確かです。現在存在しているものに寄せて解釈してしまうからです。)、「全く知られて無いゆえに誤解されている」ということを強く感じました。そこで私は、「全く知られて無いゆえに誤解されている」よりは、「文章や言葉の解釈を間違えて誤解されている」ほうを選んだのです。
かなり勇気が必要でした。それまでに慎重にしてきてくださった先輩達の努力を無駄にはしたくない。とはいっても、アレクサンダー・テクニークの本はでています。少ないけどwebでの情報もあるにはあります。アレクサンダー・テクニークの考え方をopenにしてはいけないという規則があるわけでもない。STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)からブログに書いてはいけないと通達されているわけでもない。そこらへんをぐるぐる巡らせて考えて迷った末に、ブログを書いてみよう、と思い立ちました。
書いている自分が正しいかどうかを確かめる術はありません。F.M.アレクサンダーは故人だからです。私自身の解釈が変わっていくということもあります。ブログの良いところは、間違いに気づいたら書き直せることであり、私の解釈に変化に合わせて書き直していけることです。どこかでブログの更新をやめることなく、常に最新であり続けたいと思っています。