ラジオで、古代ギリシャ研究家の藤村シシンさんが言っていました。古代ギリシャの人も腰が痛いという悩みがあったとか。私は古代ギリシャ研究家ではないので、それが現代と同じものかどうかはわかりません。特定の職業の人にだけ生じるものなのか、一般人皆がそうなのか、お年寄りに限定したものなのか、若い人でもそうなのか。F.M.アレクサンダーは、「現代の人が文明の進化に対応できなくなっている」と本に書いていますが、少なくとも、どうやらそれは、現代に始まったことではないようです。
それが原因で、人間が退化していったり絶滅したりしないのは、それが子孫を残すことに影響しないからだと思います。子孫を残すことに影響しないということは、これから先も子々孫々同じような悩みや痛みを抱えることになります。つまり、アレクサンダー・テクニークを取り入れたとしても、子孫を残すことに影響しないでしょう。別の理由で退化したり進化して、人間の組織体のシステムが変わっていくことがあれば、アレクサンダー・テクニークが意味を持たなくなることもあるかもしれません。しかし少なくとも、アレクサンダー・テクニークは、地球上で生きていく二足歩行の私たちに、過去の人にも、現代の人にも、これから先の人にも、共通した問題可決の方法を教えてくれています。