ライダウンのイメージが変わりました。仕事の前後に横になっているだけでも良くなるのに、夜寝る前と朝起きた後の効果がテキメンだったためです。
アレクサンダー・テクニークの学校にもストレッチポールはあるのですが、学校の先生曰く、「昔は使ってたけど⋯」と今は使っていない様子。ヴォイスワークの先生もストレッチポールを使ったことがあるらしいのですが、やはり今は使わなくなったそうです。もともとストレッチポール大好きっ子だった私は、内心「なんでー」と思っていました。
ストレッチポールとライダウンの違い。ストレッチポールは、その名前の通りストレッチをするわけですが、自分の意識とは関係なく身体がストレッチされます。なので、身体はストレッチされるけど、自分の使い方が変わるわけではありません。ライダウンは、やり方次第ですが、アレクサンダー・テクニークのやり方としては、頭と首と背中のことを考え自分の身体が長く広くなるように意識的に働きかけることで、それまで溜め込んでしまった身体を縮こませていた緊張をなくしていきます。そういう意味では、「実際に眠れなくても身体を横にしているだけで疲れはとれる」という言葉は正しいです。今までこの声かけは、眠れないときのおまじないとしてしか受け取っていなかったのですが、うん、なるほど、アレクサンダー・テクニークの視点からすると、真実です。
⋯そこでこの生徒は友達に言ったんです。「ちょっとした秘密を教えてあげよう。体操なんかはしなくていい。床に少し場所を見つけて仰向けに寝て、頭が支えられた状態で膝を上に向けるのさ。」彼は実際にしてみせました。「毎日これをやってみたらどうだろう」。その際はそれ以上何も言いませんでした。
⋯(略)⋯
三ヶ月ほどして、彼はその友達とダンスホールでばったり会ったのですが、本当にとてもすっくとしてえらく調子が良さそうに見えたそうです。近づいていって、随分とよくなったね、すごく嬉しいよ、いったい何をしたんだい、と聞きました。すると相手は驚いた様子で、「何をしたかって、君がしろと言ったことを正確にやっていたんだ。あれ以来毎日、朝と午後に一時間床の上に横になってね。」と言ったのです。彼がやったのはこれが全てでした。
横になって何もしないだけでそんなに変化できるなんてとても信じられない、皆思います。でも、変わるんですよ⋯キャリントン先生のあふれる言葉 P42
私も信じていませんでした。でも最近ライダウンの良さが分かってきたみたいです。でも、何も知らない人がここまでうまくいくかどうかはわかりません。少なくとも、普通に寝る時間は別に必要です。あと、今まで床の上で横になりながら、腕や脚を動かしていたのは、本来のライダウンの目的とは少し違うのかもしれません。
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