私は、自分の顎が不必要な緊張を持っていることに気づくことができません。気づかないのですが、ヴォイスワークの先生のところでわかったことがあります。顎に手を置いて、顎が動くきっかけを与えても全く動く気配がありません。力づくではなく、軽い力で「こっちに動いてみようか」と働きかけてもびくともしません。自分では抵抗しているつもりはないのですが、明らかに抵抗していました。あごに不必要な力が入って自由になれていないことが頭で理解することはできました。けれども、身体では全く理解していません。自覚なしです。頭で理解しているだけでは進まないのがアレクサンダー・テクニークです。
2本の腕と2本の脚を合わせて四肢と呼びますが、頭からぶらさがっているあごもそれに加えて、人間の体には「五肢」があると考えてみましょう。頭蓋骨とあごをつなぐ関節は、胴体と四肢をつなぐ関節(上腕関節と股関節)と同じように、体の中心のサポートを得て自由に動ける関節だからです。
演奏者のためのはじめてのアレクサンダー・テクニーク からだを使うのが楽になる 石井ゆりこ著 株式会社ヤマハミュージックメディア P64
身体の中心のサポートを得て自由に動ける関節だということは、「背中を使う」ことは間違いないと思います。
背中を使って、その働きが顎に届くように、顎の関節に至るまでのどこかでその働きを妨げない必要があります。
顎だけにならないで、身体全体のネットワークの一部として、身体全体とお互いに影響しあうけれどもお互いに邪魔をしないで、お互いにサポートをしサポートをされることで、自由になるということです。
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引用元の本です。
演奏家のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク からだを使うのが楽になる
石井ゆりこ著/株式会社ヤマハミュージックメディア発行