全員が1時間過ごすわけではないのかもしれませんが、私の場合1時間かかることもあります。その間、慣れない音と振動が続きます。自分が何をしているのか観察してみると、やってるやってる。まず間違いなく首を縮めています。あの音を聞くと誰でも首を縮めたくなります。そうして手を握って肩を上げ（これは首を縮めるとほぼ同じ）てます。
これはなんだろう。いつまでたってもやって来ない敵と戦おうとしているのか、いつまでたってもやって来ない敵から逃げようとしているのか、いつまでたってもやって来ない敵におびえているのか。戦うにも逃げるにも、アレクサンダー的には首は縮めないで長いほうがいいので、1時間おびえ続けているが一番近いかもしれません。
とりあえず、その敵はいつまでたってもやってきません。おびえる必要はないのです。自分の使い方が良くなるものだろうかととりあえず考えました。嫌な音や振動はするけれども、歯医者さんは私を苦しめようとしてやっているわけではないし、きちんと資格をもってお仕事されているわけだから、信用していいはず。音は嫌だけど怖いものではないと考えてみました。あの環境の中身体の不要な緊張を除いていくのは無理と思っていましたが、「歯医者さんを信用する」と考えて回数を重ねたところ、少しずつ身体は楽になっていくことができています。
でも、完全に自由になりきるのはまだ無理だなー。
