ヴォイスワークの先生に腹直筋が強すぎると指摘されました。本来、息を吸うときに働いていた、横隔膜と肋骨が緩むことで息を吐く行為が始まるのです。ところが私は、息を吐くときに横隔膜と肋骨が緩むのを待たずに腹直筋が働いてしまうそうです。そうして、息を吐くときの補助筋としての腹直筋を最初から使っているのです。
腹直筋が必要ない場面でも働いてしまうという意味で腹直筋は余計なことをしています。そうして、その時の腹直筋が働いているがゆえの緊張は、不必要な緊張です。だとすると、横隔膜と肋骨は本来の働きを忘れてしまっているかもしれません。以前、フースラーの先生に、「肋骨が開ききっている」と指摘されたことがあるのですが、それは、その肋骨の仕事を腹直筋が奪っている可能性があります。まずは、横隔膜と肋骨に任せることからです。
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