歌のレッスンでやる呼吸は歌唱時呼吸です。歌唱時呼吸は安静時呼吸とは違います。でも、多分歌唱時呼吸は喋るときの呼吸と同じです。だから、順番としては最初に安静時呼吸を確立してから喋るときの呼吸をして、歌唱時呼吸にいくのがいいのかな。でも、喋るときにいちいち呼吸のことを気にしないのと同じで、歌唱時呼吸も本来は身体が勝手にやってくれることです。
最初から歌唱時呼吸をレッスンするのは、安静時呼吸ができているのが前提なんだと思います。
コロナになってから呼吸の検査はなくなったけど、コロナ前に健康診断を受けると毎年呼吸の検査でひっかかりました。でも、特に病気ではない。安静時呼吸ですらまともにできてなかったんだと思います。まだ検査が復活していないから、今はできているのかどうかはわからないけど。歩くのが人それぞれなように、呼吸も見えてないだけでひとそれぞれのことが起こっていてもおかしくないと思います。
アレクサンダー教師としてレッスンするときは、その人をよく見て、必要だと思ったら安静時呼吸から始めようと思います。喋りを通ってその後に歌唱時呼吸へいけるといいかな。
<本文中に関連するリンク>
安静時呼吸と歌唱時呼吸に関する記事
首が楽に・頭は前へ上へ・背中は長く広く、と考えることで肋骨の動きを妨げているものの一つを除くことができます。...
アレクサンダー・テクニーク教師 佐藤雅子
