以前に、身体が動き始めるのは、ほぼ、等加速度運動だと教わったことがあります。身体に任せて動き始めるとそうなります。というは、身体全体がお互いにつながり連携し、必要最小限の力でいると、動き出す直前というのは、もうあと一押しというギリギリのところに到達します。そのあと一押しというのは、今まで加えてきた力の続きでスッと動き出すのです。そこに反動はありません。そうして、その動き出す瞬間というのは、身体にしかわかりません。もちろん、筋感覚が磨かれていき、感覚的評価が確かなものになっていくと、自分でも「今だな」とその瞬間がわかるようになると思います。それでも、動き出す瞬間を決めるのは身体です。
床に横になって(ライダウン/lie-down)、身体を連携させながら脚を動かしていたときのことです。連携するところが背中だけでは心もとない気がしました。では、どうすればいいのか、と思ったときです。左脚を動かしていたときに、背中の延長線上に右腕がある気がしました。そうして、左脚と背中の連携に右腕を加えてみました。しっくり馴染んで「これだ」と思ったのです。
トレーニーだったときに、先輩が言っていました。言葉は正確に覚えていないけど、「対角線上の腕と脚がなんとかかんとか…」。よく覚えていないので、先輩が同じことを言おうとしていたかどうかもわかりません。でも、「きっとこのことだな」と思いました。
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