以前まで右足の決まった場所に魚の目ができていました。取っても現れるそれは、緩衝材を足裏に当てることで諦めていました。それがいつの間にか消えてなくなり再発することもなくなりました。その理由はわかりません。その途中経過にアレクサンダー・テクニークの教師資格をとっているので、アレクサンダー・テクニークのおかげかもしれないとは思っています。考えようと思えば、足裏の体重の乗せ方が変わったか、床上の足の置き方が変わったか、理由はこじつけようと思えばいくらでもでてきます。それではということで、足の裏に魚の目ができて困っている人に、足裏の体重の乗せ方を提案してみたり、床上の足の置き方を提案してみてもいいのですが、同じことが起こるとは限りません。その人にとって魚の目ができてしまう原因は違うかもしれないからです。提案したところで、同じことをしてくれるとも限りません。私の魚の目が消えていったのは、他にも要因はあるかもしれませんが、それも含めて、アレクサンダー・テクニークだったとしても、自分の使い方が変わった結果でしかないのです。
以前まで、舞台に上がると緊張して頭の中が真っ白両足がガクガク震え、どうにもならない自分がいました。それがいつの間にか、緊張することもなく舞台に上がることができるようになっていました。それでも苦手な場面では不自然な動きをしますが、緊張してあがるということはなくなっていったのです。これも直接的な理由はわかりません。アレクサンダー・テクニークの教師資格をとっている過程で変わってきた可能性はあります。アレクサンダー・テクニークの学校の先生ならば、ずっと私を見てきているので何か見えているかもしれません。舞台に上がるたびに緊張する人に、最短距離でそれが治まる方法を伝えることはできません。今までやってきたことの結果だからです。
魚の目や舞台での緊張で困っている人にアレクサンダー・テクニークを勧めたとしても、言えることは良くなるかもしれないという可能性です。直接そこに働きかけるわけではないからです。その代わり、アレクサンダー・テクニークを取り入れてみると、魚の目や舞台での緊張に留まらないもっと広範囲でいいことが起こります。その中には魚の目が無くなったり、舞台で緊張しなくなることも含まれます。条件としてレッスン生が間違えることなくアレクサンダー・テクニークを身に着ける必要がありますが、そこは断言していいのではないかと思います。アレクサンダー教師がアレクサンダー・テクニークを勧める理由はそこにあります。
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