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プライマリーコントロールが良くなることは身体全体の使い方が良くなるための必要条件であり十分条件ではない

アレクサンダーテクニークとは

首を縮めて固めると(緩み過ぎも良くないけど)、身体全体の機能が悪くなり、動きが鈍くなることがわかっています。このとき固めていた首を(必要なだけ)緩めると、身体全体の機能が良くなり、動きもよくなります。頭と首と背中の関係が身体全体の機能を左右する、このことをアレクサンダー・テクニークの言葉でプライマリーコントロールといいます。

しかし、頭と首と背中の関係が良くなったら、即、身体全体の機能が良くなるわけではありません。また、頭と首と背中の関係がよくなること=(イコール)身体全体の機能が良くなること、でもありません。

頭と首と背中の関係が良くなることは、身体全体の機能が良くなるための必要条件ですが、十分条件ではないからです。なぜなら、頭と首と背中の関係が悪かったときに(その状態に対応するために)ついてしまった癖があちこちに残っているからです。身体全体の使い方も変えていく必要があります。

もう一つ、「縮めて固めていた首が緩まる」にはいろんな段階があります。縮んでいるか緩んでいるかのどっちかではありません。首が縮んでしまうことに関わっている筋肉やその周辺組織には様々なものがあります。それらは一度に全てが変わることはなく、その時の自分の身体が「こういうことか」と理解できたところが、理解できたぶんだけ緩み、そのぶんだけ使い方が良くなります。


<本文中に関連するリンク>

頭と首と背中の関係が身体全体の機能を左右する(primary-control/プライマリーコントロール)に関する記事

masako

アレクサンダー・テクニークのレッスンを目黒区にて 楽しくわかりやすく、伝えていきます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

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