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無意識で不必要な腕の持ち上げ

アレクサンダーテクニークとは

学校でトレーニーの一人にワークをしてもらいました。私の腕が「重力方向に真っ直ぐに落ちていけてない」と指摘してもらいました(なんて優秀なトレーニー)。確かに、チェアワークのときにレッスン生の手を取ってその手を離してもポトンと下に落ちることなくその高さで腕を保ったままでいる人はいます。「腕を落としていいんだよ」と伝えてもできません。もちろん、日常生活で困っていることはなく、腕を上げ下げすることはできます。多分それは、力で制御して腕を上げ下げしているのであって、その力を緩めることで腕を下に落とすことができるのを、身体が忘れているのです。おそらく一度こうなってしまうと、腕を下におろしていても腕の力は完全に解放されていなくてずっと腕を持ち上げ続けていることが起こります。私の顎のように(全員ではないかもしれません。)。私の腕もそうなっていたということです。

同じようなことではないかと思うのが、顎を噛みしめる筋肉を緩めて口を開けることができないということ。それでも、日常生活に困っているわけではなく、口の開け閉めはできるし、喋ることも食べることもできます。それは、力で制御して口を開け閉めしているのであって、その力を緩めることで顎を下に落とすことができるのを、身体が忘れているのです。

もう一つ似ていることに、呼吸もあります。息を吐くときは、横隔膜と肋骨をゆるめていくのが身体の機能的な動きです。私はこのとき、横隔膜と肋骨が緩むことなく息を吐いていました。ということは、息を吸うときもおそらく横隔膜と肋骨(の本来使うべきところ)を使っていなかったということです。それでも、呼吸はできるし、日常生活で困ってはいません(健康診断で要精密検査とはでます)。それは、力で制御して呼吸しているのであって、その力を緩めることで呼吸ができるのを、身体が忘れているのです。

同じことが腕にも起こっているのか、と考え、腕のことを言われたのは最近なので(今まではそうでもなかったと思ってのことです。多かれ少なかれ今までも起こっていた可能性はあります)、影響があるとしたら串打ちの仕事だな、と思いました。

串打ちの仕事をしながら自分の腕を観察してみると、左右両腕とも無意識に不必要に持ち上げていることがわかりました。なぜなら、「重力は下だよ」と考えると左右の腕はいくらか下に落ちることができたからです。で、しばらく串打ちをしてから自分の両腕に意識を持っていくと、やっぱり持ち上げている。で、「下だよー、下だってばー。」と腕に言い聞かせる。包丁を持って肉を切るときも持ち上げてる。「下、下。」もちろん、手で作業をするのにいくらか手を持ち上げる必要はあると思います。でも、必要のないときまで持ち上げ続けているし、作業しているときは、おそらく必要以上に持ち上げています。なぜなら、腕に言い聞かせると変わるからです。

そうして、仕事の間中、いわゆる抑制(インヒビション/inhibition)と方向づけ(ダイレクション/direction)をし続けたのですが、串打ちの作業に影響しないどころか、また自己ベストがでました。腕の持ち上げが癖にならないように、今のうちに無意識で不必要な腕の持ち上げをやめておかないといけません。それは、今の私は、腕の持ち上げをやめようと考えてやめることができるからです。そのままほうっておくと、やめたくてもやめられなくなっていきます。そうなる前になくしておきたいということです。


<本文中に関連するリンク>

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masako

主婦であり串打ちの仕事もするアレクサンダー教師。 アレクサンダー・テクニークのレッスンを東京都目黒区にて楽しくわかりやすく、伝えていきます。 アレクサンダー・テクニークの理解につながるものはなんでもチャレンジ。ということで、現在は、歌(コーラス多め)、ダンス(soul&lock)、パントマイム(基礎)、をやっていますが、やりたいことが増えてきてます。合唱は高校のときから続けていますが、ピッチパイプを買ったのは最近です。これはハーモニカに似ていますが、吹き方によって音が下がってしまうので、ものすごく自分の使い方を試されます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

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