串打ちをしたり、肉を切ったりする時、気がつくと前傾していることがあります。台所でお皿を洗っているとシンクにお腹をつけていたり、お店でショッピングカートをお腹で押していたりします。何か行動の対象が目の前にあると身体が寄っていってしまうようです。
これが常にあると、前傾した身体を支えるために脚・腰・背中・首といったところの後ろ側が常に緊張してしまいます。筋肉とその周辺の組織が緊張すると関節も近づき、ずっとそのままでいるにはあまりいい状態ではありません。心理的にも眼の前のことだけになって自分を見失っているのかもしれません。
前傾しているから後ろに行けばいいということではありません。毎回どのくらい前傾していて、どのくらい後ろに行けばいいのかは同じではないからです。毎回前傾してから後ろに行くのが最善ではないのはわかると思います。どこがちょうどいい場所なのかを身体に気づいてもらうために、前傾してしまう要因を除きます。これがアレクサンダー・テクニークの考え方です。眼の前のことだけになりすぎないように、心理的にも少し距離をとります。自分のことを忘れているようだったら、自分のことも考えてあげます。
これはまだ私もできていないことなので、新しく何か気づいたときにまた続きを書きます。
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