5月、Workshop F.M.アレクサンダーのストーリーを大岡山のメゾンドシャポーさんをお借りしてやります!
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自分自身の使い方の影響で人間としての機能が良くなったり悪くなったりすること[2025/4/14リンパを追加 2025/4/18関節と筋肉を追加]

アレクサンダーテクニークとは

人間が機能するとか、機能しないとか、どういうことか考えてみました。

人間は、重力に負けて上に向かう力を失い、下に向かっていく(下から上に積み上がっている組織がゆがみ崩れていく)と、人間の身体を構成するあらゆる組織が張りを失い、拮抗するための力が必要最小限であることを失っていきます。

わかりやすいのが、背骨の並びがゆがみ崩れていくために肋骨の可動域が狭くなることです。そうして呼吸が浅くなっていくことを考えると、身体全体に送られる酸素が少なくなります。

このとき、ゆがみ崩れている背骨の間には血管や神経やリンパ管が通っています(他にもあるかもしれませんが、今の私の理解を超えています)。血管が圧迫されることで血流が悪くなり、神経が圧迫されることでしびれや痛みが起こり、リンパ管が圧迫されて流れが悪くなることで老廃物が溜まっていくことが考えられます。

拮抗するための力が必要最小限であることを失うために、緩みすぎる筋肉もでてくる一方で不必要に緊張する筋肉もでてきます。その不必要に緊張している筋肉の間にも血管や神経やリンパ管は通っているはずで、ここでも血管や神経やリンパ管が圧迫されます。

まだあります。ゆがみ崩れてしまう関節は、背骨だけではありません。上にある首も、下にある股関節・ひざ・足首もです。関節の可動域が狭くなるために動きが悪くなります。このときに肩・ひじ・手首やその先の指が最適な状態でいることは難しいと思われます。既に足から頭までのつながりだけでバランスをとりつづけることが大変なので、腕や手がその動きを補うために本来やらなくていいはずのいろんなことをやり始めます。

拮抗するための力が必要最小限であることを失うために、緩みすぎる筋肉や不必要に緊張する筋肉が多くなります。緩みすぎる筋肉は、自分が働くべきときに働くことを忘れてしまった筋肉です。不必要に緊張する筋肉は、自分が働かなくてもいいところで頑張っているために本来働くべきときに働けないでいる筋肉です。

少なくとも私が想像できる範囲内でも、自分自身の使い方が悪くなると、人間として正しく機能しなくなっていくことは起こります。

アレクサンダー・テクニークでいうところの自分が良い使い方になったときのことを考えてみます。

重力に対して上に向かう力が自然に起こり、身体を構成する全ての組織が必要最小限の力で拮抗するようになります。すると、筋肉の不必要な緊張がなくなる(必要な緊張はあります)ことで血管や神経やリンパ管は圧迫されなくなり、血流は良くなり、リンパの流れも良くなり、神経の圧迫によるしびれや痛みもなくなります。ゆがみ崩れていた背骨の一つ一つの骨の間に余裕が生まれるので、ここでも血管や神経やリンパ管の圧迫は少なくなります。ゆがみ崩れていた背骨の一つ一つの骨の間に余裕が生まれることで、肋骨の可動域が広がり、呼吸も深くなります。足から頭までつながる骨の間に余裕が生まれるので、関節の可動域が広くなり動きが良くなります。身体全体が拮抗する力が必要最小限になるために、どの筋肉も全て必要最小限働きます。動きに無駄がありません。

これらは専門ではない私の頭で考えたことですが、自分自身の使い方が良くなると人間としての機能も良くなります。


masako

アレクサンダー・テクニークのレッスンを目黒区にて 楽しくわかりやすく、伝えていきます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

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