9月、Workshop 串打ちをしている自分の観察 を大岡山のメゾンドシャポーさんをお借りしてやります!
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腕と身体と包丁に任せる

アレクサンダーテクニークとは

脚が上がるのを身体に任せることがわかったので、腕のことも身体に任せることにしました。仕事ではまだまだとても無理だったので、家でのことです。

ご飯の準備で包丁を使うときです。食材をまな板にのせて包丁を持ちます。包丁を持ち上げるのも身体に任せます。包丁を食材の上ですべらせて下ろしていくのも包丁に任せます。すると、食材は包丁とうまくかみあったところで切れていきます。切れなくても気にしません。家の包丁なので、トマトの上をすべらせてもすぐには切れませんが、途中から包丁が入っていくところがあるのでそれに任せます。それらは全て身体全体と連携しながらです。

しばらくこれをやっていたら、仕事で包丁を使い始めたときのことを思い出しました。

先輩には「良い包丁だから、包丁を信じて」と言われました。その度に私は「いや、全然切れる気がしない」と言い、包丁を持つ手に力が入るのでした。そうして、まな板に食材を押し付けてしまうのです。

必要なのは、「〜しなくてはならない」と「〜できない」という相矛盾する対を一つの「〜したい」に置き換えることだ。

F.M.アレクサンダーによる著書要約 アレクサンダーテクニーク 
部第6思考と身体の習慣からP9

ここでの「〜しなくてはならない」は、「肉をテンポよく切らなくてはならない」であり、「〜できない」は、「全然切れる気がしない」です。これを「〜したい」に置き換えるということです。

ここに至るまで、いくらか回り道はしたと思いますが、この無限ループとも言える超えられない壁は次第になくなっていきました。今では、肉が切れるのは包丁に任せることができます。「包丁を信じる」ことができるようになってきました。包丁を上げて肉の上をすべらせるのは、身体に任せます。それは、身体にしかわからないことだからです。その動きはただ、「肉を切る」というシンプルなものになっていきました。


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masako

アレクサンダー・テクニークのレッスンを目黒区にて 楽しくわかりやすく、伝えていきます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

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