重力に対して直立するために拮抗して働く筋肉のうち、いくつか働くことができないものがあるとします。すると直立するために、その働かない筋肉の代わりに別の筋肉がお手伝いをして働きます。そうすると、お手伝いしている筋肉が本来自分の仕事として拮抗するべきところをうまく働かせることができません。そこでそのバランスをとろうとして、また別の筋肉がお手伝いして働きます。ということで全身働かない筋肉と働き過ぎの筋肉のネットワークができあがります。
これをいい感じにするにはどこから手をつけたらいいのか。どこに手を加えてもそこに関連するところのバランスが崩れるので、あっちを変えればこっちも変えなければいけない、というのが連鎖していきます。結局全身見直さないといけないわけですが、その大元は重力に対して直立するところから始まっているということです。
声を出すときの声帯周りの筋肉もそのネットワークの一つです。声帯周りの筋肉が本来あるべき拮抗を働かせるには、全身の筋肉が本来あるべき拮抗を働かせている必要があります。
身体の使い方は重力に対して直立するところから見直していけば間違いないように思います。
<本文中に関連するリンク>
重力に対して直立するに関する記事