歌のレッスンで、よく口の中を鏡で見ながらのどちんこを上げたりします。私ものどちんこを上げることはできたのですが、本当にこれでいいのかわからずにやっていました。
そうして、今頭蓋のいろんなところで振動をさせてみているのですが、振動させているときに、鏡で口の中を見ると、のどちんこが上がっていました。特にのどちんこを上げようと頑張ることもなく、自然に引き上がるのです。それを見て、これで良いんだと思いました。と同時に、これも、声を出すときの身体の使い方が良い人が、声を出すときの身体の使い方が悪い人を見て、「のどちんこが上がっていない」と思ったのかもしれません。けれども、ただのどちんこを上げようとすると、いろんな必要ないところに力が入って、のどちんこは上がっているかもしれないけど、声を出すのに最適な身体になっていないことが起こります。これも、手段と結果が逆転しています。言葉にするならば、「のどちんこを上げて」ではなくて、「のどちんこが上がるような身体の使い方をして」というのが本来の意味だと思います。のどちんこが上がるためにのどちんこを上げるのではないということです。伝言ゲームになってしまって、最初にそれを言い始めた人が意図しない教え方になっている可能性はあります。
口を開けたときの舌もいろいろあります。まずは、舌が不必要に動かないこと。舌の上に指を乗せる(乗せるだけです。押したり、動くのを止めようと頑張りません)と必要ないのに舌が動くのがわかります。自分で気がついていなかっただけなので、気がつくと簡単にやめることができました。
もう一つ、舌の上にスプーンを置いて下に押すというのもやったことあります。けれども、私はスプーンの力に対して新たに拮抗する力が生じて、舌が頑張ってしまいました。それが顎も巻き込んで顎が疲れてしまうのです。このときは、舌の下に指を置くことでよくなりました。舌の下の力が抜けたのではないかと思うのですが、舌もいい感じに広がり、顎も疲れなかったのです。
私ができなかった教わり方は、教え方が上手だったり、教わる側がコツを掴むのがうまかったりすると、できるようになる人もいるのかもしれません。それでも、万人が同じ教わり方でできるようにはならないのだと思います。教え方は、オーダーメイドなんだろうなと思います。