頭痛外来の先生の考え方によると、片頭痛も刺激に対して無意識で自動的に身体が反応してしまうという習慣・癖の結果なのだそうです。このときの刺激は光・音・匂いなど。それに対して起こる反応は脳が興奮してしまうことです。その結果、血管が広がって神経を圧迫して痛みが生じるとのこと。
その対策として、刺激(光・音・匂いなど)に身体が反応しそうだと(これは片頭痛だなーという前兆)感じた時に薬を飲むことで習慣となって起こってしまう反応(脳が興奮すること)を防ぐのです。その結果頭痛が起こらない。これは、単純に頭痛を防ぐという意味だけではなく、刺激と反応の癒着を剥がす目的もあるそうで、そこがアレクサンダー・テクニークと似てると思っています。必要のない習慣・癖をなくしていく作業をしているのです。つまり、頭痛の前兆のタイミングで薬を飲んで脳の興奮を防ぐことを繰り返していると、光・音・匂いなどの刺激が来たときに、脳が興奮するのを忘れていくことで、頭痛が起こらなくなっていくわけです。その結果、薬もだんだん必要なくなっていくのがいいところ。
アレクサンダー・テクニークで片頭痛の薬と同じことをするのは難しい。この無意識を意識に上げるのは無理だと思う。
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