9月、Workshop 串打ちをしている自分の観察 を大岡山のメゾンドシャポーさんをお借りしてやります!
BLOGブログ
Something comes to mindあんなことやこんなこと

9

軽くて素早い動き

アレクサンダーテクニークとは

以前に演劇の学校の先生から、そんないちいち止まっていたら(抑制/inhibisionして余計なことしないで/non-doing方向性/directionを考えること)、軽くて素早い動きができないではないか、という言葉を聞きました。そのとおりです。刺激と反応の間に時間が必要になるからです。

でも、これは最初のうち(最初のうちというのが人によってどのくらいの年月がかかるのかは個人差があります)です。慣れてわかってくると、抑制/inhibition と方向性/direitionは表裏一体ですから、方向性/directionを出し続けながら余計なことをしない/non-doingで居続けることができるようになります。そうしてそれは、動作を伴い動きながら活動しながらできるようになるのです。

確かに、刺激に対して不必要な自分の何かに気がついて抑制/inhibitionするときは少し時間をとるかもしれません。しかし、そこで止まらないで突き進むことは、やってきた刺激に対して自動的に決まった反応に飛び込んでいくことです。舞台上の演じているキャラクターがそういう習慣を持っていてそういう反応をするということであれば、自動的に反応するのも一つのほうほうかもしれません。もし、そのキャラクターが不必要な緊張や余計なことをしている人物であれば、身体を固めたまま演じる必要もでてくるかもしれません。

しかし、そういうでない場合は、アレクサンダー・テクニークの視点から考えると、あらかじめ不必要な緊張や余計なことを除いたうえで、その刺激と反応をつなげたいところです。おそらく、不必要な緊張や余計なことが動きの中に含まれたままで刺激と反応がつながっているよりは、その方が軽くて素早い動きになるはずです。

作業を伴う仕事でも同じです。そんないちいち止まっていたら(抑制/inhibisionして余計なことしないで/non-doing方向性/directionを考えること)、軽くて素早い動きができないではないか、と思われるでしょう。やはり、刺激と反応の間に時間が必要になるからです。

この場合も、アレクサンダー・テクニークの視点から考えると、あらかじめ不必要な緊張や余計なことを除いたうえで、その刺激と反応をつなげればいいのです。おそらく、不必要な緊張や余計なことが動きの中に含まれたままで刺激と反応がつながっているよりは、その方が軽くて素早い動きになるはずです。

その作業は練習の時間になるのかもしれません。舞台の上で、試合中に、横断歩道の上で今まで気が付かなかった何かに気がついても止まるのは良くないことがほとんどです。そういったときに最適な自分でいられるように、日常生活の中で自分を磨いておくのです。


<本文中に関連するリンク>

動きの中の不要な緊張をやめる(inhibition/インヒビション)に関する記事

抑制(inhibition/インヒビション)に関する記事

masako

アレクサンダー・テクニークのレッスンを目黒区にて 楽しくわかりやすく、伝えていきます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

RELATEDたぶん、同じカテゴリーの記事だと思う

関連記事

PAGE TOP