有声子音のときは大丈夫なのに母音になったとたんに声が落ちてしまう。「zzzzz」から「za」を経由して「aaaaa」になるときです。「zzzzz」のときに既にnon-doing(《不必要なことは》何もしない)であることが前提です。ゆっくり歯と唇を離していきながら、他のどこも変えない、余計なことはしない、non-doing(《不必要なことは》何もしない)のままでいます。歯と唇を離していったから、歯と唇の振動がなくなっただけ。歯と唇を離していったから、歯と唇の振動音が聞こえなくなっただけ。その結果「aaaaa」になればいいのです。
そのときに起こってしまう、よく言われる、声が落ちてしまう。この表現、アレクサンダー・テクニークのレッスンでもよく聞きます。
アレクサンダー・テクニークのレッスンで、立っているときは良かったのに、座ろうとした瞬間に身体がupを忘れて落ちてしまう。これも、立っているときにnon-doing(《不必要なことは》何もしない)でいられれば、本来はupを忘れないでそのまま関節を曲げていってその結果座ることができるのです。
「zzzzz」が良いものであったのならば、そのときに持っていたupを、歯と唇を話していったときに忘れていってしまうのかもしれません。このupは頭蓋骨、顔とか頭周りのupなんだろうな。それも表面だけではないやつ。
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