すごく面倒なのですが、目指す新しい自分の使い方が一般的なものとは違うために、言葉も一般的な解釈とは違う意味を持つようになります。それでも、アレクサンダー・テクニークは日常的な動作を扱うために、一般的な言葉を使わざるをえません。それがアレクサンダー・テクニークの専門用語になるときもあります。中には一般的には良い意味で使われている言葉がアレクサンダー・テクニークでは必ずしも良いことにはならないものもあります。
初期のレッスンではこの言葉の意味の違いが混乱を生みます。一般的な言葉を使ってレッスンをせざるをえないのですが、レッスン生とアレクサンダー教師でその意味が違うのです。それで、その都度言葉の意味を説明しながらレッスンを進めることになります。
リラックスする、脱力する、集中する、抑制する、緊張、などなど…
これらの言葉の意味の違い(一般的な意味とアレクサンダー・テクニークにおける意味)を理解できるようになったら、アレクサンダー・テクニークがわかってきたことになります。この意味の違いを日常生活で口にするようになると鬱陶しがられること間違いなし。日常生活で会話をするときはできれば避けたいものです。
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