行動主義心理学や新行動主義心理学は、観察する人と観察される人が別の人です。別の人なので、刺激と反応の間にあるものを、見ないことにしたり見ることにしたりします。
アレクサンダー・テクニークは、観察する人と観察される人は同じ人です。アレクサンダー教師はレッスン生に対して、自分の中に自分を観察する人を作り上げていくお手伝いをします。そのため、刺激と反応の間にあるものは自分のものです。見ないことにするどころか現実感を伴ってしまうので、最初は「現実とは違うかもしれないよ」、ということを伝えるために「感覚的評価は当てにならない」と提案します。この感覚的評価は相対的であり、磨いていくほど現実に近づいていきます。
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