第2の点は、解剖学上の筋肉の伸張は、もともとその筋肉の収縮をもたらした活動を止めただけでは起こらない、ということです。筋肉がより良い休息のできる長さになるまで筋肉を伸張させる方法を意図的に学習しなければならない、ということなのです。
姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク P78
これを読むと、せっせとストレッチに励む人が増えそうです。けれども、おそらく、ここでは違うことを言っていて、
もちろんそれは、あまりにも単純化された説明なのですが、ほんとうは、脳の中にある神経の通路は、結局は、直接、間接に、筋肉または筋紡錘と連結しているということなのです。
姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク P78
これが、「『首は自由で、頭が前へ上へ、背中が長く広く』と考えて、(起こることは結果だから)実際にやるのではなく、ただ考え続けるだけ」と教わることを表しているのかなと思います。この、どうとらえていいのかわからない、不思議な、この指示は、実は意味があるのだということを書いていると思うのですが、どうでしょうか。この本を書いたウィルフレッド・バーロウ(1915年~1991年)はイギリスの医師だったそうです。これは、今の時代にも医学的にあてはまるのでしょうか。
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引用元の本は、「姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク」W.バーロウ著/伊東博訳/誠信書房 のP78
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