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右に傾いているのを左に傾けることで治るとは限らないということ

アレクサンダーテクニークとは

整骨院で教えてもらったことは、右脚が股関節から外旋したままだということでした。アレクサンダー・テクニークでは、この場合右脚を内旋させることはしません。アレクサンダー・テクニークでは違う考え方をします。

右向きの力で右に傾いているコップ
1.コップが右に傾いています。右に傾く力がコップに働いているから右に傾いているのです。
右向きの力で右に傾いているコップに左向きの力を加えようとしているところ
2.これを真っ直ぐにするために左向きの力を加えます。
右向きと左向きの力が同時に働いて真っ直ぐに立っているコップ
3.真っ直ぐになりました。左向きの力と同時に右向きの力は変わらずコップに働いています。これを持続させようとすると、これから先右向きの力と左向きの力をかけ続ける必要があります。
右向きの力で右に傾いているコップ
4.最初にコップに働いていた右向きの力が不要な緊張であり、本来必要のない力であれば、
不要な力が除かれて真っ直ぐに立ったコップ
5.その不要な力を除くだけでいいのです。

脚が骨盤に対して外旋しているために、内旋させるトレーニングをするのは1-2-3の流れです。しかし、1.でコップ(脚)にかかっている右向きの力は不要な緊張であることが多く、3.では更に不要な緊張を左向きに加えている上に右向きの不要な緊張は無くならないというのが、アレクサンダー・テクニークの考え方です。ここから先右向きの不要な緊張と左向きの不要な緊張をかけ続けることになります。

アレクサンダー・テクニークでは、教師が手を置くことでその力が不要な緊張であるかどうかを感じ取ります。その筋肉の力が不要な緊張であった場合、それを除くよう身体に教えます。その流れが4-5になります。これは脱力ではありません。必要な緊張はあります。

家が傾いている時と考え方は同じといえるかもしれません。


<本文中に関連するリンク>

身体の不要な緊張をやめる(inhibition/インヒビション)に関する記事

masako

masako

アレクサンダー教師始めました。 東急東横線学芸大学の近くでレッスンします。

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