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考え過ぎて自分の使い方を間違える人

アレクサンダーテクニークとは

「考え過ぎると良くないから考えないでパッと動いて」と言う指示が出されることがあります。考え過ぎて心配になってしまう。特定のことばかり考えて全体が見えなくなる。その結果動けなくなる。ぎこちなくなる。その考え過ぎる時間を作らないようにするという考え方です。

パッと動くのは、必要のない考えを起こさないためにいいように見えますが、思考の癖を変えたわけではないので、時間ができるといつもの考えが始まってしまいます。

それに対してアレクサンダーでは「止まって考えてそれから動いて」という考え方です。何が違うのでしょうか。

アレクサンダーで止まるのは、不要な考えを止め、不要な動きを止めるためです。本当に止まるまで待ちます。ここだけでどのくらいの月日が必要とするのでしょうか。その思考の癖が強いほど時間がかかります。「その考えは必要ない」ことも伝えますが、頭でわかっていても止められないものです。その不要な考えは身体に現れます。アレクサンダー教師は頭と首と背中の関係に現れるのを見ます。眼に現れるのを見ます。手先や足の仕草、言葉に現れることもあるかもしれません。実は、動きにも現れます。そしてそれを一つ一つ除いていくのです。そして、静かに時間が流れても不要な考え・不安・心配が湧いてこなくなれば本物です。

ということは、アレクサンダーでその次に考えることは不要な考えにも考え過ぎにもならない全く別のものだということです。


<本文中に関連するリンク>

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masako

masako

アレクサンダー教師始めました。 東急東横線学芸大学の近くでレッスンします。

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