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アレクサンダー・テクニークは経験則

アレクサンダーテクニークとは

アレクサンダー・テクニークは、100年前にF.M.アレクサンダーが鏡の前で自分の全身を観察し続けた結果導き出されたものです。医学的な知識とか、解剖学的な知識とは無縁のところから始まっています。その後当時のヨーロッパの医療関係者の間で支持されました。

風邪を引き始めたときに生姜がいいとか、のどにははちみつがいいとか、いつから実践してきたのかわかりませんが、おそらく科学的に証明される前から取り入れられてきたものがあります。もちろん、その中には昔から伝えられてきたけど効果はないものもあったかもしれません。

アレクサンダー・テクニークもアレクサンダー教師の手も、医学的にも科学的にも証明されていない(もしかしたら、今の医学と科学でわかっていることもいくらかあるのかもしれませんが、私にはそういった全体は見渡せないのでわかりません。)ところが大きく、説明してもよくわからないのは仕方のないことです。アレクサンダー・テクニークの基本原則も、経験からこうなることがわかっている、という説明になります。そのために、F.M.アレクサンダーの努力してきたストーリーをお話することが多くなります。

本当かなと思っていても風邪を引き始めたときに生姜湯を飲んでみたり、のどがおかしいなと思ったらはちみつを舐めてみたりすることはあると思います。でもあまり効果を感じなくてやらない人もいると思います。そうじゃなくて違うことをやるよ、と主張する人がいるかもしれません。アレクサンダー・テクニークも、そんな言い伝えのようなものかもしれません。

しかし、当時の医療関係者に支持されました。現在ではヨーロッパの音楽学校・演劇学校で正規の授業となっていたり、レッスン代が保険から支払われる国もあるとのこと。証明される前に実績が評価されている(多分、そうなのだろう)のです。それでも、ある程度アレクサンダー教師としていろいろわかってくると医学的にこれはどうなのとか、解剖学的にこれはどうなのとか知りたくなります。F.M.アレクサンダーも医療の勉強を勧められたことがあったようです。

少なくとも、医療関係者と情報交換できるように共通の言葉を持っていたいと思います。


<本文中に関連するリンク>

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masako

masako

アレクサンダー教師始めました。 東急東横線学芸大学の近くでレッスンします。

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