庭仕事をする人は皆経験するであろう、生えてきた雑草を抜く作業。私が子供の頃には、「また生えてこないように根っこから抜く」と教わったのですが、根っこを残すと良いこともあるようなのでその判断はお任せします。
ここではただただ雑草を根っこから抜くときのお話です。それも、シンプルに根っこが地面に伸びているタイプの雑草です。
雑草の種類や土の状態にもよりますが、これを土から抜くとき、力いっぱい引っ張るとブチッと茎から上だけがちぎれて根っこが土の中に残ります。これを根っこから引っこ抜くときは、見えてない根っこや土のことを考えます。「これ以上引っ張ったら根っこが切れるな」とか「今日は土が硬いな」とか「抜けそうだ」という気配まで、土の上に出ているところをつかんでいるだけでもわかります。そうすると、根っこからきれいに抜くことができます(できないときもあるけど)。
雑草全体の拮抗を保つことができずに根っこや土の反発する力を招いてしまうと途中で切れてしまうということです。根っこからきれいに抜けたときというのは、その雑草全体の拮抗を保ったまま抜くことができたわけです。
身体が長く広くなるためには全身の拮抗を保ったままであることが大切です。拮抗を保つことができずに反発する力を招いてしまうと筋肉は縮もうとします。アレクサンダー教師の手はそうならないように訓練されています。
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