質問者:教師として、あなたは生徒に新しい条件反射を作っているのですか?
アレクサンダー・テクニーク ある教師の思索 P188
マクドナルド:私は条件反射と呼んでいません。あなたは、どうぞお好きなように条件反射とお呼びください。
質問者:あなたが行っているワークのタイミングは、ほとんど条件付けのように見えるのですが。
アレクサンダー・テクニーク ある教師の思索 P189
マクドナルド:ええ、条件付けです。もちろん、そうですよ。
これだけ読んでも何を言っているのかわかりませんが、その後に続く言葉も何を言っているのかわかりません。当時の時代背景を理解する必要があります。しかし、おそらく行動主義に関連する条件付けのことを言っているのではないか、それも、間違って条件付けをされてしまったものを、正しいものに条件付けしなおそうとしていることを言っているのではないか、と想像します。(想像しているのは私です。違ってたらごめんなさい。そのときは訂正入れます。)
質問者:私たちは古い習慣を新しい習慣によって、置き換えているのですか?
アレクサンダー・テクニーク ある教師の思索 P192-193
マクドナルド:ええ、無論、私たちは古い習慣を新しい習慣に置き換えているのです。
アレクサンダー・テクニークとして共有されているのはその基本原則で、流派によりそのおおまかな全体像は描かれているものの、どうのようにそれを元に教えるのかはそれぞれのアレクサンダー教師にゆだねられています。条件付けをするということは、いままでの自分を崩していくことになるので、レッスン生によっては抵抗を感じることもあるかもしれません。レッスン生もアレクサンダー教師も納得してすすめられるレッスンを考えていきたいです。
<本文中に関連するリンク>
引用した文は下のリンク先にある文庫本の188-193ページにあります。(外部サイト)

アレクサンダー・テクニークは、「不必要な緊張に気づき、やめていく」という、心と体の使い方練習法。本書では、幼少期からアレクサンダー自身に学び、アレクサンダー教育の基礎を築いた教師・マクドナルド自身が、このテクニークの本質を明らかにします。忙しすぎる現代人でも、立ち止まって、考え、実践すれば、心と体の統合を取り戻せる。今の時代に鋭く切り込む古典的名著です。
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