首と肩がホールドされて固まっている感覚に気づきました。最近何かいつもと違うことをしたかなと考えたところ、普段しないアームウォーマーをずっとつけていたことを思い出しました。それはキュッと腕を締め付けるようにキツめのものでした。
まさかと思いながらそのアームウォーマーを外したところ、その途端に身体全体がほっと息をついたかのように緩んでいくのがわかりました。身体全体がつながっているということを実感した瞬間でした。
テンセグリティという構造があります。それはお互いに引っ張り合う力が拮抗することで自立して安定しています。検索すると「そんなんで立つの!」みたいな構造の画像がでてきたりして驚きます。それは絶妙なバランスの上で成り立っていて、構造の一部分が切れたり折れたりしただけで全て崩れます。
人間の身体はテンセグリティの構造と同じ考え方で成り立っているそうです。いろいろなところでお互いに引っ張り合う力が拮抗して安定して存在しているということです。なので、どこかが必要以上に頑張って緊張して縮むと、その影響を受けてあっちが緩んだりこっちが緊張したりして全体が拮抗するようにバランスを取り直すのです。私がアームウォーマーをつけていたときは、そこが意図的にキュッと縮められていたために身体全体が拮抗のバランスを取り直して変わっていたのかもしれません。
しかし、首と肩が固まっていたのはすぐにはほどけませんでした。もとに戻るのに時間がかかったことを考えると、アームウォーマーがきつかったことが首と肩が固まっていた直接の原因だと断定することはできません。しかし、それを確かめるためにもう一度試してみたいとは思わないので、わからずじまいです。しかし、アレクサンダー教師として身体全体がつながってお互いに影響し合っていると言っているいじょう、否定することもできません。(今思えば、間接的に影響していたのかもしれません。)とりあえず、身体に合わないくらい小さい服を着るのはやめたほうが良さそうです。
実際には医療の現場など、メリットとデメリットのバランスが違う場面で腕を締め付けなくてはいけないときはあると思います。