目隠しをして棒を持ち、スイカを割ろうとしている人Cさんがいます。その人に向かってAさんが「もっと右!」と声をかけました。その次の瞬間Bさんが「もっと左!」と声をかけました。これは矛盾しているのでしょうか。
最初にCさんはスイカの左側に向かって棒を振り下ろそうとしていたので、Aさんの声掛けは「もっと右!」でした。その声を聞いたCさんは右を目指したのですが、スイカを通り越してスイカの右側に向かって棒を振り下ろそうとしていたのです。そこでBさんの声掛けは「もっと左!」となりました。
アレクサンダー教師に限らず、先生の指示はときに反対の言葉を行ったりきたりします。まだ理解が追いついていない生徒はその言葉を理解することはできないかもしれません。しかし、よく観察している先生にとって、それは場面に応じて言葉が変わっただけであり、目指す所は同じなのです。
流派の違いもそんなものなのではないかと思います。周りの先輩方や先生とはなんの関係もない私個人の頭の中の話です。
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