食材をまな板に押し付ける癖をやめることはまだできていませんが、その後、食材を押し付けないでどうやって切るのかがわかっていないことに気が付きました。言葉では分かったつもりになれます。しかし、いい包丁で「切れる」ということを、身体が体験したことがないのです。自分が経験したことのない身体の使い方をしないといけないのです。
アレクサンダー・テクニークのレッスンではアレクサンダー教師の手によって、経験したことのない・忘れてしまった身体の使い方をガイドしてもらうことで、身体が新しい使い方を覚えていきます。
しかし、仕事場ではそんなガイドをしてくれることもなく、無限に広がる動きの可能性から見つけないといけません。分かっていることは、今まで自分がやってきた包丁を使うときの身体の使い方はいい包丁を使うには適さないということと、アレクサンダー教師として、間違った身体の使い方はしたくないということです。
-続く-