5月、Workshop F.M.アレクサンダーのストーリーを大岡山のメゾンドシャポーさんをお借りしてやります!
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筋感覚を研ぎ澄ます身体の使い方の職人

アレクサンダーテクニークとは

何かの職人さんが、人並み外れた感覚を持っているのに「未だに満足いくものが作れない」というようなことを口にするのを聞いたことがあります。音楽であれば聴覚・食べ物であれば味覚など、研ぎ澄まされた感覚を持っているのにです。それは感覚が研ぎ澄まされているからこそほとんどの人が気づかないようなことにも気づいてしまうからです。突き詰めても終わりがないというか。

最初から人並み外れた感覚を持っている天才もいるかもしれませんが、ほとんどの人は並の感覚、もしくはそれ以下から始まります。正しい音を出しているつもりで違う音を出しているとか、リズムがとれないとか。

職人さんの感覚はいろいろあります。聴覚、味覚、嗅覚、視覚、触覚、などなど。アレクサンダー・テクニークでは筋感覚です。ほとんどの人はやってるつもりでやっていないこと、やっていないつもりでやっていることがたくさんあります。まっすぐ立っているつもりで右に傾いているとか、力を入れているつもりがないのに力を入れていたり、力を抜いているつもりで力が入っていたりです。アレクサンダー・テクニークのレッスンではそういった筋感覚を研ぎ澄ましていきます。そうして身体の使い方の職人になっていくのです。他の職人さんと同じで終わりがありません。感覚が研ぎ澄まされるほどほとんどの人が気づかないようなことに気づいてしまうからです。

そして筋感覚を研ぎ澄ましていくからこそ、身体を使うあらゆるもののベースになります。

しかし、料理を食べてもらうことを仕事にする人は職人をめざすかもしれませんが、ほとんどの人が食事をするぶんには職人技はそこまで必要ではありません。同じように、アレクサンダー教師は教師であるがゆえに終りがありませんが、ほとんどの人が生活するには極めるところまでいく必要はないかもしれません。


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masako

アレクサンダー・テクニークのレッスンを目黒区にて 楽しくわかりやすく、伝えていきます。 2023年9月 アレクサンダーテクニークスタジオ東京(ATST)の教師養成講座を卒業 2023年10月 STAT(英国アレクサンダー・テクニーク教師協会)認定教師の資格を取得 神奈川県立生田高等学校卒業 東京理科大学理学部応用数学科卒業 高校・大学・社会人と合唱を続け現在は楽器としての声を勉強中 1970年生まれ 1児の母

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