アレクサンダー・テクニークを身につけると確かに心は穏やかになります。それを癒やしと受け取った人がいてもおかしくはありません。けれども、その心の穏やかさは結果です。そこに至るまでの道筋は癒やしとは異なるものです。
ヒーリング(癒やし)を疲れやストレスを癒やすことだとします。それは疲れやストレスのある場とは違うところに行くか、疲れやストレスを感じるもののないところを選びます。照明を選ぶだろうし、必要に応じて、音楽をかけたり、香りを楽しんだり、時にはマッサージを受けることもあるかもしれません。そしてその後は日常生活に戻ります。
アレクサンダー・テクニークが教育であることはかわりありません。心や身体に起こることに変化を与えるのは本人であり、主体的に取り組むことが要求されます。それは日常生活の中で起こることが対象です。実際にアレクサンダー・テクニークのレッスンでは刺激を受けてから反応が起こるまでの、自分の使い方を見直す中で身体とともに心も変わっていきます。
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