トレーニーのとき、レッスン生役の人の手をとって、肩に手を置くと、「こう、グルグル回ってるの」と先生によく言われました。グルグル回ってるってなんですか。当時は怪しさしかありませんでした。
今ならわかります。関節に適度な距離をもち、ロックして固めることなく、筋肉は必要最小限の力で拮抗していると、左腕に起こる張力は身体にも右腕にも同じ張力をもたらします。反対も然り。同様にその自分自身に起こる張力は、手をとって肩に手を置いている相手にも同じ張力をもたらすのです(相手も関節に適度な距離をもち、ロックして固めることなく、筋肉は必要最小限の力で拮抗している必要があります)。反対も然り。それは、ひとつの大きな輪ゴムのようなもので、どこか一箇所でも固めたり緩んだりしていると、違ってきます。
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