事故や怪我・病気ではない、日常的な自分の使い方の積み重ねでやってくる痛みは、その自分の使い方が間違っていることを教えてくれます。
五十肩が痛かったときには、背中が使えているかどうかが肩の痛みでわかりました。しかし、実際は自分の使い方が間違っていても(首を縮めていたり、どこかの筋肉とその周辺の組織を固めていたり、)潜伏期間のように(病原体ではないので違う言葉がほしい)実際に痛みが表に出るまでには時間がかかります。その間は自分の使い方が間違っていることに自分で気づくことは難しいです。
実際に痛みが出始めても、しばらくは痛くないこともあったりして、なんとかやり過ごすことができる時期がきます。このときは身体の使い方を考え直して良いものにするチャンスです。痛みのお陰でどこに負担がかかっているのかわかりやすいし、良い自分の使い方を見つければ痛みがなくなるので、良い自分の使い方を身につけていくことができます。このときの痛みは自分の使い方を教えてくれる大切な存在です。
この時期を通り越してこじらせて身体を痛めてしまうと、アレクサンダー・テクニークで良くなる可能性が残っているにしても、取り返しがつかないこともあるため。病院に行くことをおすすめします。同様に、いつもと違う痛みが起こったときも病院にいくことをおすすめします。
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