よほど上手に身体を使っていない限り、筋肉はちょうどよく働いているもの、働いていないもの、働きすぎているものがあります。働きすぎているものは働いていない筋肉の代わりに頑張っている筋肉です。現在の筋トレやエクササイズはこの働いていない筋肉に働いてもらおうと働きかけるものです。しかし、アレクサンダー・テクニークでは、この働きかけだけでは働きすぎの筋肉をやめさせることはできないという考えです。働きすぎているものを「そこまでしなくてもいい」ということを身体がわかってくれる必要があります。「不要な緊張」を取り除くとはこのことで、これは脱力ではありません。ちょうどよく働いてもらうのです。これを身体に教えてあげるのがアレクサンダー教師の仕事です。すると、代わりに頑張ってくれていた筋肉がいなくなるので、本来働くべき筋肉は働かざるをえません。しかし、また新たに別の筋肉が頑張り始めると意味がありません。ここまでにいくらか時間を必要とします。トレーニングを始めるはその次の段階です。
<本文中に関連するリンク>
身体の不要な緊張をやめる(inhibition/インヒビション)に関する記事
アレクサンダー・テクニークでは筋肉の不要な緊張を見つけ、その不要な緊張を除いていきます。...
毎回前傾してから後ろに行くのはベストではありません。アレクサンダー・テクニークでは前傾してしまう要因を除きます。...
座り続けていても関節を構成する筋肉に不要な緊張を生じないようにすることで、どのタイミングでも違和感なく立ち上がることができます。...
私の筋感覚は研ぎ澄まされていく途中で、まだまだ自分が意図していることと身体が実際にやっていることが一致していないということです...
アレクサンダー・テクニークのレッスンでは不要な緊張を除いていきます。それを脱力だと言えば脱力なのですが、日常生活を送るために必要最低限の緊張...
長く疲れないでいるためには、働き過ぎの筋肉から不要な緊張を除いてちょうどよく働かせ、働き過ぎの筋肉を呼び出さないために全ての筋肉には必要最低...
歯医者さんで口をずっと開け続けていると、顎が疲れてきて痛くなってきます。それってなんかおかしくないか、と思いました。...
私の手は普段握っているみたいなので、指を曲げた状態でその関節をロックしていた可能性があります。私の手の指先が楽に長くなるのはまだ時間がかかり...