何をもって開脚したかということになるのかはわかりませんが、床に座って脚を開きます。この時点で開脚というのであれば開脚です。180度開かなくても開脚です。
以前は脚を開こうとした時点で、太ももと股関節をつなぐ筋肉が必要以上に緊張して縮み動けなくなっていました。今では、太ももと股関節をつなぐ筋肉が必要以上に緊張して縮むのをやめることができるようになったので、床の上で開脚してもそこは縮まなくなりました。
別のタイミングで「膝の裏にスペースをもって広く」と教わりました。それは今までもずっと言われてきたことではあったのですが、今言われるということは今の私の課題なんだろうと思いました。しばらくは膝の裏にスペース、膝の裏、膝、膝、裏、裏、スペース、スペース、とやっていたところ、開脚したときの膝近辺の様子が変わってきました。開脚したときの以前の私は、太ももと股関節と同様に、膝裏につながる筋肉(上も下も両方)が必要以上に(多分必要以上なんでしょう)緊張して固く縮み、筋張っていました。それが、いまでは開脚しても膝裏は自然に広がり、固く筋張っていた組織はなくなりました。
少し前には、ストレッチをして毎日両脚を広げていたら、確かに脚は広がっていったし、上体も床に近づいていったのは事実です。しばらくそれをやらなくなると元に戻るのも毎度のことでした。やらなくなるともとに戻るのは、自分の使い方を変えたわけではないからです。太ももと股関節をつなぐ筋肉を必要以上に緊張させ、膝裏につながる上からの筋肉と下からの筋肉を必要以上に緊張させたままだったために、ストレッチをやらなくなるともとに戻るのです。つまり、一見伸びているように見えますが、関節と筋肉は必要以上に収縮することをやめていないので、おそらく関節の可動域は狭いまま、そのまま脚を回すと関節を痛める可能性を含んだままです。
今の私は180度ではないけど、開脚したときにつま先から股関節につながる筋肉と関節が楽に広がるようになりました(まだ気づいていない何かが残っている可能性はあるけど)。自分の使い方の変え方がわかったので、おそらくそれを忘れていない限り、毎日ストレッチしなくてもできるはずです。しかし、頑張っている筋肉をやめただけなので、脚はまだ動きません。どうやって動かすんだー。
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