私の手は普段握っているらしいです。握っているということは、手の指を常に丸めているということで、手のひら側にある指の筋肉とその周辺の組織を常に収縮させていることになります。もちろん、反対側に指が反り返ることは普通はありません。なので異常ではなく、意識すると指は伸びますが、意識しなくなると丸くなるのです。
膝と同じで、本人は手を楽にしているつもりかもしれません。しかし本来楽な状態というのは、不要な緊張を除いていったものと考えると手の内側の筋肉とその周辺の組織を収縮させて常に握っているよりは手が伸び広がっているほうが負担が少ないだろうと考えます。
自分では手の指を丸めているつもりはないので、これは私の手の指の習慣であり、常に頭で考えていることが指先まで通りきっていないということです。丸めているつもりもなく丸めているということは、筋感覚も中途半端なのかもしれません。
今の私がそうであるように、手を握った状態が常にある人は多いと思います。通常の生活を送るには普段あまり困らないのですが、それは常に曲がったままの膝と同じことなのではないかと思います。何か手の指を使ってやりたいことがあっても、それを妨げてしまう原因になるのかもしれません。
アレクサンダー教師の手にも同じことがいえそうです。
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