アレクサンダー・テクニークを勉強していると、刺激だ反応だという言葉の説明が多くなります。私はずっとF.M.アレクサンダーが言い出したのかと思っていました。でもそれはF.M.アレクサンダーがひとりで勝手に言っていたことではなくて、当時の世の中的に流行っていた考え方だったようです。
実際には彼も時代の子であり、そのころは、刺激・反応心理学(stimulus-response psychology)やパヴロフ(Ivan Petrovitch Pavliv, 1849-1936)の犬の実験から開発された行動主義の時代でした。
姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク P4
学校で認知行動療法を含む心理学の歴史について講義がありました。F.M.アレクサンダーが生きた時代はちょうど心理学が始まって、発展していった時代と重なるようです。現代の精神科ではひとつの方法ではなくて、様々な方法を駆使するらしいので、きっと複雑なんだろうなと思います。その視点からすると、アレクサンダー・テクニークは古いやり方なのかもしれません。古いけれども、心理学の初期の頃の影響を受けていると考えると、現代の心理学よりはシンプルなんだと思います。
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引用元の本は、「姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク」W.バーロウ著/伊東博訳/誠信書房 のP4
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