急に何か思い立ち、クラシック歌手で時々目にする、両手を胸の前で組むというのをやってみました。両手を胸の前で組んで肘を左右に引くと、フースラーの先生が動かしたがっていた肩甲骨と舌骨をつなぐ筋肉の動きにとてもよく似ていたのです。
そこで両手を胸の前で組むときに指を引っ掛けて肘を左右に引くと指先に不要な力が入ることから、指を引っ掛けないで両手のひらを合わせてその摩擦の力だけで左右に引いてみました。そんなの何ほどの力も出ないじゃないかと思われるかもしれませんが、そのわずかな力がちょうどよく、手の指先から腕にかけては楽なままで肩甲骨と舌骨をつなぐ筋肉が効果的に働くのです。
けれども、そこを動かしているだけでは意味がなく、声を出すときに働かないといけません。また、今まではそこを働かせる代わりに何処かがお手伝いにきているはずなので、そこを突き止める必要もあります。