半身不随になったことのある人の話では、最初につながっている神経がどのくらい残っているかを調べてからリハビリをするそうです。この場合、目を閉じていては身体を動かすことはできず、鏡で自分のことを見ながら視覚情報をもとに身体を動かしていくとか。
これは、自動車を運転する人が、隣の車や、狭い道、駐車場、で、車の幅や、前後の感覚、タイヤの通る道筋、を肌感覚でわかるのと同じなのではないかと勝手に思っています(私は運転しないので想像です)。車を運転する人に聞くと、目を閉じるとわからないけど、目を開けて入ってくる視覚情報からわかるのだとか。その視覚情報から実際に見えていないところを補間しているらしく、直接見なくてもわかるそうです。
アレクサンダー・テクニークのレッスンは身体に不自由している人が通うこともあり、F.M.アレクサンダーのお弟子さん(第1世代教師)の中にも、障害をもっている人がいました。そうすると、視覚情報が必要なためにおのずと目を開けてレッスンすることになるんだろうなと思います。それがレッスンの形に影響を与えているかどうかはわかりません。
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