F.M.アレクサンダーがどこかに書いていた記憶にあるのだけど、どこにあったのか覚えていなくて、探そうとしても探せる気がしない言葉です。「基本的な理論は示すが、そこから先は書かない。それはこれから先の時代の人たちが議論できる余地を残しておきたいから」というようなことがどこかにあったと思うのです。見つけることができたら、追加で書きます。
なんでそんなことを思い出したかというと、W.バーロウさんの本に次のようなことが書いてあったからです。
アレクサンダー原理はひとつの仮説です。それは、確立された絶対の真理ではありませんが、新しいものの見方であり、新しく自分自身を作りなおす方法なのです。いつの日にかそれは、間違いであると証明されるかもしれませんが、それでも、人間がこれまで自分で開発した最も重要な進化の仮説として残ることができるでしょう。
姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク P3
私はアレクサンダー教師としての資格をとりましたが、それは多分W.バーロウさんがいうところのアレクサンダー原理であって、F.M.アレクサンダーが後世に残したかった基本的な理論にあたるのだと思います。それを元にどのように教師として教えていくのかは、今までにいろいろな道筋を残してくれた先輩先生たちを参考にしながら探していくんだろうなと考えています。
実際、F.M.アレクサンダーはトレーニーたちが自分のマネをするのを嫌がっていたそうです。だから、そこはあえて残していないのかもしれません。
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引用元の本は、「姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる アレクサンダー・テクニーク」W.バーロウ著/伊東博訳/誠信書房 のP3
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